3点シュートの魔力:バスケットボールの勝敗を操る秘密の武器
griphook
Hoop Notes
バスケットボールの試合を観戦していると、選手同士が絡み合うような動きをよく目にします。これは「スクリーンプレー」と呼ばれる戦術で、チームプレーの重要な要素となっています。
今回は、大阪市立大学の研究チームが行ったスクリーンプレーの研究を解説していきます。
バスケットボールは、5人対5人で行うチームスポーツです。1つのボールを使って攻撃と防御を繰り返しながら、相手のゴール(バスケット)にシュートを決めて得点を競います。
重要な特徴として以下が挙げられます。
スクリーンプレーは、攻撃側の選手が2人以上で協力して、守備側の選手の進路を適切に遮る戦術です。
このプレーの目的は、
研究の結果、試合で最もよく使われていたのは
特にダウン・スクリーンとバック・スクリーンが多用されていることが分かりました。これは、これらのスクリーンプレーが効果的であり、かつ実行しやすいためと考えられます。
コートを9つのエリアに分けて分析したところ、特に以下の位置でスクリーンプレーが多く使われていることが分かりました
これらの位置は、
といった特徴があるため、スクリーンプレーが効果的に機能すると考えられます。
荻田亮, 渡辺一志, 松永智, 嶋田出雲 (1996)「バスケットボール競技におけるスクリーンプレーの研究」大阪市立大学保健体育学研究紀要, 32巻, p.11-18.
*本記事は上記の研究論文を基に、解説したものです。より詳しい情報や専門的な内容については、下記原論文をご参照ください。
https://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/contents/osakacu/kiyo/DB00000162.pdf